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開催期間
2001年12月2日(日) ~ 2002年2月26日(火)
鹿革に様々な装飾を施す甲州印傳の技法には「燻」「更紗」「漆付け」があります。これらの技法は遠祖上原勇七以来代々受け継がれ、昭和前期までは手法が忠実に伝えられています。今回は、革羽織を中心に提げ物・財布・莨入れなどの古典作によって伝統の技をご覧いただきます。
革羽織はもともと上層武士の洒落着として用いられましたが、明暦の大火 (1657年)以後は鹿革の 特徴の一つである難燃性による防火の効果が認められ、火事装束として武家ばかりでなく、町火消の頭などにも着用されるようになりました。
江戸時代中期以降には一般の町人にも普及し、冬の防寒着として、また粋や勇肌を誇示する伊達着としてももてはやされました。この頃から商家の大店では、使用人や出入りの職人たちに晴着用として革羽織を支給するようになりました。
革羽織の素材には現在の鹿革よりはるかに大きい「地鹿」と呼ばれる日本鹿の皮が用いられ、燻技法 や藍染めを駆使した多種多様の模様が施されました。 特に火事羽織は、町火消組合ごとに定まった各種の模様で統一され、一目で所属する組がわかる仕組みになっていました。
また町人の革羽織には、 背・襟・裾周りに主家の紋・屋号・家名などが表されました。文字の組合せにより家名などを判じ物的に表現した意匠も多く、当時の人々の遊び心や洒脱さがうかがえます。
*この展示は終了しております。